ビーチボーイズしたあの夏の日⑨
どうも!!次代が生んだスーパースター、ちぐざいるです!!
8月のお盆に差し掛かる中
夜遊びしすぎて門限が小学生並になる中、嬉しいニュースが。
なんと
夕方の地方ニュースの特集で、
海で働く男の1日に密着する企画でぼくに白羽の矢が立ったのだ。
ぜひその仕事ぶりを取材したいというのだ。
え、仕事ぶり?!
毎日歌って騒いでるだけなのに大丈夫か?!
とは言え
ついにテレビデビューである。
もちろん断る理由なんてあるわけなく
二言返事で了解した。
そして取材日当日。
何台のカメラや照明に囲まれるのかとドキドキしていたら
一台の小さなカメラにスタッフみたいな人が1人いるだけだった。
(あともう1人くらいいたかな)
そしていつも通り
駐車場の呼び込みをやっている姿や
かき氷を作っている姿、シャワー室の掃除など
すべてディレクターみたいな人の指示どおりに進めていく。
本当はいつも大声で歌いながらかき氷作っているのだが
それもNGだった。
もちろんオーナーであるルミ子さんのコメントもあり
『元気がよくてすごい助かってます!』
みたいなことを言ってくれた。
たしかこの時ぼくの夜遊びが過ぎてかなりご立腹だったと思うが‥
僕もインタビューで
お客様に少しでも楽しんで帰ってほしい
みたいなありきたりなコメントを言ったけど
どう考えても自分が1番楽しんでいる。
とにかく当たり前だが番組側としては、それじゃなくても海の家ってチャラそうなイメージあるので
出来るだけ大変な姿を撮りたい感じだった。
なのでもちろん
おふざけはNGだった。
そして最後は浜辺の掃除のシーンと
夕陽を眺めながら僕の顔で終了。
明らかにいつも通りではない1日密着が終わった。
そして気になる放送日はお盆休みの終わりがけの
1週間後とかだった。
僕はもちろん住み込みな上に
海南荘は客室以外には
テレビがないので
放送したらそのテープを送ってくれるという約束をした。
間違いなくこの夏の有名人になると確信した。
芸能事務所からオファー来るかもしれないと
ドキドキしていた。
友達や仲良くなった内海の人たちや友達みんなに
自慢しまくった。
しかし、この物語は思わぬ形で終幕を迎える。
つづく。