ビーチボーイズしたあの夏の日12
どうも!!次代が生んだスーパースター、ちぐざいるです!!
友人のジョナの口利きで始まったビーチボーイズ生活。
門限できたり、取材受けたり毎日歌ったり
いろいろあったこの海の家生活も、ついに花火大会をもって終わりとなる。
ぼくがバイトしていた内海というところの花火大会は、
だいたいお盆の終わりくらいに行い、
この花火大会を機に客足が一気に遠のき
楽しかったアルバイトも終了ということになる。
海水浴場の夏の終わりはカレンダーよりずっと早い。
そして経営者としてはこの花火大会が最後の掻き入れどき。
海の家がこぞって店の前で出店を出して売り上げをあげようと努力する。
海南荘のとなりのとろぷるが
やれ、大アサリだ生ビールだかき氷だ焼きそばだ
とあらゆるメニューを取り入れて出店を出したのに対し海南荘は、、
かき氷一本!!
で勝負することになった。
いや、ルミ子さんが完全に準備がめんどくさがっただけなんだけれども、、
そして夕方頃になると、この夏仲良くなった
たくさんのお客さんたちが海南荘の駐車場に
車を止めに来てくれた。
なんかまさにこの夏の総決算という感じで
否が応でもテンションが上がった。
そしてあたりが暗くなり、ついに花火大会が始まった。
内海の花火大会はぜひ東海地方の人は来て欲しいのだが
海辺から打ち上げるのでとても幻想的で
素敵である。
いざ始まるととなりのとろぷるは大盛況だが
ぼくの海南荘はイマイチ、というか全然客が来ない。
まぁ、かき氷だけだから当たり前なのだが。
そこでこれはまずいと思い伝家の宝刀
EXILEを大熱唱すると
興味を持った人たちがどんどん集まってきて
皆面白がって買ってくれた。
そしてあの歌歌って!この歌歌って!
とリクエストが入る。
まさにオンステージだった。
そしてあっという間に海南荘の前には人だかりができていた。
そして結果、花火大会が終わる頃には
氷が全て無くなり完売御礼となった。
そう、この夏、歌って騒いで目立とうとして
結果それがお客さんの興味をそそることになり
来てくれる。
そんな毎日だったから
未だに人生はユーモアとノリが大事
と思うのだろう。
サラリーマンなってからかなり打ちのめされましたが、、
そして花火大会が終わり、ぼくの最高の夏が終わった。
するとルミ子さんが
『バイトお疲れ様。でもしばらくはここにいていいからめいっぱい遊んで帰りなさい』
と言ってくれた。
そしてこれを間に受けすぎたぼくが
結果、未だに内海に遊びに行ってもルミ子さんに
無視されるという関係をつくってしまう。