就職を早まるな!!訪問販売の真実【第2話】
どうも!次代が生んだスーパースター、ちぐざいるです!!
〜前回までのあらすじ〜
社会人1社目で早速つまずいた僕はあわてて次の仕事を探すと、あっさりきまる。内容は医療器具の卸だった。
入社初日、挨拶も簡単に済ませたら事務所の
奥の部屋に長机に並ぶ20個以上の電話機に目がいく。
するとゾロゾロとおばさん達が出社されてくるではないか。
聞くと、このおばさん達が今から電話帳を開き
無作為に電話をしてアポを取るから取ったら
そのお宅に向かい商品をアピールするという。
扱っている商品は電気治療機だったり
なんかラジウムの出るカーペットだったりで
両方とも50万以上する品物だ。
それを売るのが僕らの仕事だ。
それって‥
完全に訪問販売じゃねーか!!
確かに面接の時は
病院や各個人宅へ卸すって聞いたのだが‥
病院なんて初日には一言も出てこなかった。
そりゃそうだよね、病院にこんな医療器具でもない
なんなら健康器具を売りつけても
門前払いでしょう。
最初の2週間はひたすら先輩についてまわり
その後は1人でまわるようにと言われた。
そして38歳の全体白髪の自然なオールバックの
見ようによっては医者にもみえなくもない
その会社のナンバー2、支店長と同行をする。
まず
朝礼で社長が決めたエリアに前もって行き待機しており、会社からの連絡を待つ。
その間社内ではパートのおばさん方が一生懸命アポを取るので
アポが取れたら会社から連絡があり、
その人の住所、名前、年齢、身体の悩み等の情報を伝えられその場所へ向かう。
平日の昼間にアポが取れる人たちなんて
大抵が御老人である。
そんなおじいちゃんおばあちゃん達に
最初はヘルスアドバイザーと名乗り、
身体の悩みなどを聞く。
大抵の老人は
腰が痛い とか
首が痛い とか
末端が冷える とか
決まったことをいう。
そうなってからが勝負だ。
まず、当社が扱っている電気治療器を紹介する。
(商品名は言わないけどこれね。)
結局、腰が痛いのも、首が痛いのも、末端が冷えるのもすべて血液の流れが悪いからだと
それっぽいことを言う。
そして、
この電気治療器は電気による鍼治療と同じ効果があると。
そして1年使い続けたらい腰がめっちゃ曲がっていた
人が背筋がピンっとなるくらい立てるようになった
と、
どこから引っ張ってきたのか怪しい写真を
見せてアピールする。
そうなると商談開始。
大抵値段を聞いたら即決する人なんていない。
そりゃそうだ。
50万する買い物をいきなりその日に来た人に払うか。
みんな躊躇する。
しかし、
ヘルスアドバイザーはそこからが
腕の見せどころだった。
つづく。