どうも!!次代が生んだスーパースター、ちぐざいる です!!
〜前回までのあらすじ〜
老人相手に押し売りに近い形で訪問販売をしている会社に入社して2ヶ月。まったく売れない日々が続いた。
社長からも
『お前自身がほんとに欲しがってないから売れないんや』
と言われ
それから毎日家に持って帰り30分その
電気治療器を使うことを命じられた僕だったが
20代前半の僕が使って効果なんて分かるはずがない。
そもそもどこも悪くない。
僕自身こんなのに50万も使うのはアホだと思っていたのだから売れるはずがない。
『身体は楽になりたいけど値段がねぇ。』
と言われたら何も言えなかった。
そんな中、事件が起きる。
その日は土曜日で午前中からアポが取れた
おばあちゃんの一人暮らしの家に訪問していた。
いつも通り、値段を言うと渋っていたので今回も
難しいだろうなと思っていた。
玄関先ではなくリビングみたいなところで
話していたのだが
ふと、ガラガラッと玄関を開ける音がした。
『あれ?お客さん??』
振り返ると息子さん夫婦?と思われる人が立っていた。
おばあちゃんが親切に
正直に僕にこの50万円の商品を
勧められたと話すと
『出て行け!!警察呼ぶぞ!!』
と一緒にいた息子さんの子供が泣き出すくらい怒鳴られ
慌てて荷物をまとめて退散することに、、
車に戻って問題になったらマズイと、ドキドキしながら会社に連絡すると、
『あはは!そんなん序の口やで!俺なんかほんまに呼ばれて警察とケンカしたったわ!
ええか、別に悪いことしてないんやで?
勝手に家にはいったわけでもないんやから。
今度そう言われたらほんとに呼んでもらえ!』
と、
もはや理解不能なことを笑いながら言っていた。
それからも売れない日々が続き、社長から
『押して売れへんのなら情で誘え!
みんなおじいちゃんおばあちゃんを5回くらいは殺してるで!なあ?』
と近くにいた先輩に言うと
『ぼ、僕はもっと殺してますね。』
と事務所は社長の恐怖政治に侵されているので
ほんとなのかな合わせただけなのかわからないが
社長が続けて
『ええか?僕のおばあちゃんは病気で死にました言うねん。だから(目の前の)おばあちゃんには
長生きしてほしいから勧めるんです。って言って涙の1つでも流したら売れるがな。』
ともう価値観がおかしくなりそうなことを言い出す。
そんな中また事件が起きる。
つづく。