就職を早まるな!!訪問販売の真実【第5話】
どうも!!次代が生んだスーパースター、ちぐざいるです!!
〜前回までのあらすじ〜
1人で訪問販売を続ける中、行った客先で息子さんが帰ってきて怒鳴られ追い出される。
もう何をやっても売れれば正義の価値観の中、
また行った客先で事件が起きる。
そこは安城市の大きな一軒家だったのだが
そこではおじいちゃんが待っていた。
いつも通り、最初身体の悩みを聞き、
その後商品の説明にいき売りにかかる。
その商品の説明の中で
この商品は特許取得製品です。
と言うところがある
これはマニュアルというか同行していた時、
支店長も言っていたし僕も真似して使っていた。
今までのおじいちゃんおばあちゃんは
聞き流すか、
へぇ。すごいねぇ。
程度の相槌で終わっていたのでその時も何気なく使ったフレーズだった。
しかし、今回の相手は訳が違った。
『なに?!特許取得製品?!特許て取得するのものすごく大変なんだぞ!本当か?!』
とつっこまれた。
確かに会社に確認はしていなかったが支店長も毎回言っていたし僕自身疑ってもいなかったので
はい!すごい商品だからオススメするんです!!
と、言ってしまったら‥
『なら、パテントナンバーはどこに書いてあるんだ?!』
とカタログを指差してつっこまれる。
これにはさすがに言葉に詰まってしまい
『すいません‥会社に確認します。』
とすぐに会社に連絡する。
すると社長が出て
『カタログの右下に書いてある番号や。』
と言われる。
が‥!!
そこに書いてあるのは
世間知らずの僕がみても明らかに製造番号だった!!
とはいえ会社の指示に従うしかなかったので
こ、この右下に書いてある番号です。。
と恐る恐る言うと、
『ふざけるな!!これは製造番号じゃないか!!
嘘ついて売り込んでるんだな!?』
と予想通り怒らせてしまい
名刺を見て
『これが会社の名前か!弁護士に相談させてもらうぞ!』
と言われる。
聞くとこのおじいさんは元弁護士らしい。
さすがに怖くなって
すいませんでした!!
と告げて立ち去った。
帰って社長に
もしかしたら僕のせいでこの会社が訴えられるかもしれません。
と泣きながら謝罪すると
『そんなんただの脅し文句や。実際に訴えたって相手は買ってないんやからなんもうちに非はないで。』
と笑っていた。
結局その後さらに3カ月まったく売れることはなく
退職した。
ちなみにこの記事を書くにあたって
最近調べたらこの会社、社名を変えていまだにこの商品を売っていた。
ある意味この強心臓の社長がいる限り安泰なのかもしれない。
おしまい。