どうも!次代が産んだスーパースター、ちぐざいるです!
〜前回までのあらすじ〜
ホームレス生活も2カ月を迎える中、携帯を盗まれ
所持金も底をついていく。。
冷静になって今考えたらこんな生活がずっと続く
わけないし、
ついにご飯を食べるお金も底をついていた。
残された数枚の10円玉で
その夜
何か食べ物を買うか
公衆電話で実家に連絡をするか。
悩んでいた。
こんな選択を迫られた人がほかに
いるだろうか‥。
そして僕は、勇気を振り絞って実家に電話した。
親父が出た。
『すいませんでした。今刈谷にいます。』
みたいなことを話したと思う。
親父は
『何も心配しなくていいから、帰ってきなさい。』
みたいなことを言ってくれたと記憶している。
そして親父と母親が僕がいた駅まで
迎えに来てくれた。
僕は何より親が僕のことを心配してくれて
いた事に安堵した。
(いや2カ月も息子が行方不明だったら
当たり前なのだが)
確か警察に捜索願も出してたんだっけ。
人生はドラマだ。
よくこの時の話になると
本当は僕を抱きしめたかったが
あまりの臭さに無理だったと
親父が言っているw
そして会社の人はもちろん、同期の奴らも
プライベートで
実家に来てくれたということを知る。
ただ会社の人には最悪業務が滞った分の
損害賠償請求をするかもしれない
と脅されたらしく
親もビックリしていた。
そして明日でいいから
けじめはちゃんとつけてきなさい
と会社に連絡しキチンと会って謝罪を
する様に言われる。
まぁ‥確かに当たり前なのだが結局何が怖くて
2カ月逃げまわっていたのかw
次の日、めちゃくちゃいい天気で暑かったのと
電車の駅が近づくたび人はこんなに手が震えるのか
というくらいびびっていたのをはっきり覚えている。
約束の時間になり応接室に着くと
会議が長引いているらしく15分くらいして
部長と上司2人が入ってきた。
土下座も考えたが逆に陳腐なものになってしまう
気がして精一杯の大きな声で
『申し訳ありませんでした!!』
と頭を下げ
さぁ、殴られるか?蹴られるか?絞め落とされるか?
とドキドキしていたら部長から一言。
『辞めるんだな?残念だ。同期のみんなには会っていけよ』
とだけ言われ終わった。
こうして僕の逃避行は終わった。
外部環境はどうあれ原因はぼくの弱さが
生んだ逃避行だった。
そして引越した時先輩達から頂いた
ベッド、冷蔵庫、ブラウン管テレビ
は今もぼくの実家の部屋に使われずに眠っている。
あ、ベッドは今おかんが使っているか。
おしまい。
〜エピローグ〜
同期のYが僕が疾走中、僕をボコボコにしますか?
と冗談で聞いたら
あいつはかわいくて殴れんのだよなぁ
と言っていたらしい。
なぜYは殴られたんだ💦
ちなみに数年後この時の部長は◯力団に金を渡して
いたとして逮捕されていた。
(いや、お客さんだからねぇ。。)
最後は携帯もなかったので同期達とも音信不通だ。
あの時連絡先きいとけばよかった(T ^ T)