今頃三代目J soul brothers だったかもしれない話【後編】
どうも!次代が生んだスーパースター、ちぐざいるです!!
〜前回までのあらすじ〜
意気揚々とEXILEのオーディションをうけようとするが前日仕事がある事に気づく。
前日から東京に行き万全のコンディションで臨むはずが、土曜出勤と重なりそれが不可能である
ということに気づく。
ただ当日は朝9時から受付なので当日出発は
不可能だ。
(正確には東京名古屋間はできないことはないだろうが会場の場所もよくわかってなかったし間違いなく迷うと思っていたからだ。)
仕方なく夜行バスで向かい、早朝着という手段を取ることに。
そして、前日颯爽と仕事を終え、
これで有名なったら普通の生活もできなくなるのかぁ。
と思いながら夜行バスで東京へと向かった。
しかし、
今ならいろんなバリエーションのある夜行バスがあり、
なんなら横になれたりもするバスも
あるのだが当時(約10年前)は
そんなリッチなバスなどなく 普通の
遠足に使うようなバスしかなかった。
なので、ぐっすり寝れるわけもなく
最悪のコンディションで当日を迎えた。
そしてなんと予定よりも1時間以上早く到着させられた僕は薄明るい朝5時に 渋谷に 落とされることになる。
未来のスターがこんな扱いを受けていいのか!
と思いながら、さすがの朝5時は人が全くおらず
春先なのでとても寒く、
行くところもなかったので、
とりあえず練習も兼ねれるし
カラオケなら24時間やっているかなと
カラオケを探す。
するとさすが大都会渋谷。
すぐに見つかった。
まだそこまで一人カラオケが流行る前に
一人カラオケを経験する。
しかも早朝に。
完全に不審者でしょう。
そして、まぁ今更練習したところで
才能に勝る練習はないと腹をくくり
仮眠をとりついに会場である
表参道へ向かう。
するとすでに受付を待つ行列が
何百メートルも連なっており
迷うことはなかった。
やはりEXILE本人が審査するとあって
ミーハー心で来たようなグループがたくさんおり
わいわいしておりあまり緊張感がなかった。
僕はこんな奴らとは違う!
この有り余る才能をATSUSHIに見せつけるんだ。
そう思った矢先、無造作にたくさん貼られている
紙に気がつくと
[本日ATSUSHIは体調不良の為欠席します]
え!!何だそれは!!
絶対二日酔いだろ!!
と思いながらついに自分の番になることに。
審査される部屋に入ると
本当にEXILEのメンバーが全員いた!
坊主頭を除いて。
審査内容はアカペラで15秒歌うだけ
名前と歌う曲目を書いた紙を事務局の人に渡して
審査スタート。
もちろんちぐざいる Tシャツを着て受けたことは
言うまでもない。
歌ったのは
[運命の人〜ちぐざいる バージョン〜]
エントリーシートにもそう書いたのだが
Tシャツ共々もちろんEXILEメンバーから
ツッコまれることはなかった。
そして15秒歌い終えて終わった。
審査会場にいて思ったのが
歌が上手い人はたくさんいる。
ただ声に個性があったり何か惹きつけるものがある人が受かるのだろうなと思った。
僕みたいに。
ただ、連絡先を書き間違えたのか
その日以来いまだ僕に合格の連絡は来ていない。
(その時の参加賞)
そしてこのオーディションを勝ち抜いた2人が
ボーカルとなる。
おしまい。