可愛い客引きは必ずぼったくり説【後編】
どうも!!次代が生んだスーパースター、ちぐざいるです!!
店長と名乗るいかにもファンキーなその男は
『どうしましたぁ?』
といかにもめんどくさそうに出てきたので
こっちもイラっとしてしまい
会計したら頼んでないの入ってるんだよ!!
ぼったくりかよここは!!
と敢えて周りに聞こえるように言うと
『すいませーん。ちょっと確認しまーす。』
と、目も合わせず奥に戻っていった。
すると、隣の席の来たばっかりの若者4人が
『え、、ここぼったくりなんですか‥?』
とビビって聞いてきた。
そして自称店長が戻ってくると、
『すいませーん。こちらが正解でしたぁ。』
と新しい伝票を見せてくる。
すると
6500円!!
ええっ!!
なめてんのか!!
内訳はこうだ。
ビール 700円 ×3
枝豆 800円
お通し (きんぴらごぼう) 500円×3
チャージ代 700円×3
合計 6500円
なめてんのか!!
なんだチャージ代って!!
明らかにつじつまを後から合わせようと
無理やり金額つけたような手書き伝票‥
さすがにこれにはキレて
ふざけるな!!警察いくぞ!!
と騒ぎ立てると、
自称店長の顔つきが明らかに変わったので
友人に止められて
仕方なくお金を払って店を出ることに。
その後は素直に地元にもある安心安心な
チェーン店で飲むことにした。
やっぱり誘惑に負けたらこうなるな。
と反省会になった。
そして時は経ち1年後‥
僕らはまた名古屋の繁華街、錦にいた。
『お店をお探しですかぁ?』
(今度は西野◯ナ似の女の子)
なんか見覚えのあるシチュエーションに
いや、去年ぼったくりの店を紹介されて
懲りたからもう自分達で探すと言うと。
『最近そういうの多いみたいですね。私の紹介する店は◯◯◯の系列のお店だから大丈夫ですよ!
とりあえず見てから決めて頂いて問題ないですし!』
と屈託のない笑顔で言う。
女の子が持っていた店のメニューや店の名前も
去年ぼったくられた店とは明らかに雰囲気も
名前も違ったので、大丈夫かなと
その女の子についていくことに。
しかし、
店に近づくにつれ見覚えのある風景、
見覚えのあるビル‥
エレベーターが開き
店の中に入ると
店の雰囲気は変わっていたが
ふと目をやると
あの店長がいた。。
おしまい。