ビーチボーイズしたあの夏の日⑤
どうも!!次代が生んだスーパースター、ちぐざいるです!!
仲良くなったお客さんを送った後、駐車場の向かえの居酒屋から呼ばれた。
その店は
かんてき
という居酒屋バーみたいなとこで
たくさんの人が集まっていた。
『君、ちぐりんていうんだ!!海南荘の子だよね??有名だよ!!』
と言われた。
どうやら店の前で騒いでいたのが話題になっていたらしい。
一緒に飲もうと言われたが
僕はただ見送りに行っただけだったので
奢ってもらえた。
結局2時間くらい店に滞在してしまって
慌てて海南荘に戻ると
ルミ子さんが心配していた。
かんてきで声をかけられたこと、
そして奢ってもらったことを話すと
それは明日お礼をしなくちゃだね
ということで、明日仕事終わったらすいかを
持っていくように言われた。
そして次の日、仕事を終えて昨日のお礼に
すいかを持っていった。
もちろん持って行きがてらまた飲んでしまったのは言うまでもない。
その時一緒に飲んだ ケン という同い年のギャル男がいた。
なんと名古屋で店を経営しててこの夏、旅館のひとスペースを間借りして店をやっているらしい。
早速明日顔を出す約束をした。
次の日、昼過ぎに時間ができると休憩がてらケンの店に行くことに。
店といっても簡易的なテントに軽食とお酒が売っているといった感じだった。
まだ仕事中だったが
そこでついノリでビールを頼んでしまった。
毎日酔っているようなテンションだったし
バレないだろうと思ったのだ。
しかし、この時、ケンの店の隣の店の店主が
見ており告げ口をされることになる。
この時は
『飲むのは全然構わないけど誰が見てるか分からないから気をつけてね』
と軽い注意で終わった。
その日の夜は持ち回りで夜海岸にある詰め所に0時まで入り、
22時以降花火をしていたりする人を監視するという
仕事をヒデちゃんと承った。
夜だったけどね。
もし花火をしている人がいたら、マイクがあるので
そのマイクで注意するという。
しかし、実際花火をしている人などおらずめちゃくちゃ暇だった。
目の前にはマイクがある。
目の前には壮大な海がある。
取る行動はひとつだった。
僕は事もあろうにそのマイクで歌を歌ってしまったのである。
すると海岸中に僕のヴェルヴェットボイスが響き渡る。
こんな気持ちいことはない。
カラオケ大会が始まった。
するとノックをする音が。
ドアを開けると
警察だ!!
つづく。